第14回公演「美しい人」ということで感想。
ミュージカル苦手なので最初は身構えていたんですが、この作品はすごく好きでした。まず冒頭のダンス~歌唱シーンだけでも、大変良いものを観させていただきましたって手を合わせましたね。
今回の脚本・演出を担当されている大野さんが、普通に言われたら「はい?」って話でも美しいハーモニーで、わーって言われたらそうかもしれない・・・と思ってしまうそういう力が生まれると仰っててそれはすごく腑に落ちたなぁなんか。ミュージカルに少し歩み寄れそうな気が。いやでも今回に関して言うと、題材が結構重たくてこっちの苦手としてイメージするキラキラ歌って踊るようないわゆる「ミュージカル」じゃなかったことと、曲が良かったので入りやすかっただけかも。
これ舞台は架空の日本と言ってますけど、別に荒廃した世界とかじゃなくて、普通に現代の中で起きている政策っぽいですよね。ゴールデンウィークとかリアリティ番組とか推しに課金ができるとか話してるから。怖すぎ。
6人で歌うところをリチャくんが「小島と晶哉がなんかベラベラしゃべってる」って言っててわらったんだけど、まってこれは確かにベラベラしゃべってるwwwwwリチャくんと正門くんは、声ががっちり重なったときすごいなんか…ひとつの声がブレて聞こえる感じがしておもしろかった。あと正門くんホームレス側も政府側も年配の役だと思うんだけど、ガナり声と渋めの声がめっっちゃくちゃ良い!いつも話してるときのやわらかい声じゃなくて重厚感があってちゃんと歳を重ねてた。「撃て!!」の声がもう良すぎて震える。あと「今すぐ消えろ!(蹴り上げて脚ダァン!)」ね。台詞だけ見たらどんな役だよ。改めて最高だなおい。
第五話、何もかもが本当に素晴らしかった。見入って感動してしまった。佐野くんのソロ「騙されたみたいに大人にされて」のところ声が少しハスキーになっててどうしよう好き以上の言葉を教えてください。語彙が足りない。こんなことならちゃんと勉強しておくんだった。
ジュウロウくんに対して告白した「崇拝」って言葉があんましっくりこなかったんですよねー・・・。好きだとか愛してるという言葉は使わないんですね。コウくん的にはそんなのおこがましいみたいな気持ちなのかな。そのあとのジュウロウくんの涙の美しさといったらもう・・・グレショー本当・・・お願いだから全放送分円盤で出してくれないだろうか…もったいない。もっとたくさんの人に見てもらって後世に語り継いでいかないとこんなもの。世界中の演劇オタクに観せろ。残せ残せ。
佐野くんの唄った曲。とても良い・・・泣けます・・・↓
第六話、お?これはホームレス側にとって良い方向に向かうんじゃないか?とこっちがニッコリしはじめたときにコウくんが「ジュウロウ「様」」って呼んで絶望した。「様」・・・あぁ・・・・・・崇拝・・・。良い方向に向かっていた矢印が一気に悪い方向にいくのが見えました。
全然関係ないんですけど、佐野くんの指先をつかんでる末澤さんの手ちんまくてキャワ・・・
最終話、なんでそこであのちっちゃい手を離したのコウくん。君を虐めから救ってくれた唯一の人でしょう尊敬して崇拝してて言えなくてもきっと愛した人なんでしょう一緒に連れて行ってよ。辛いシーンですが、ここの末澤さんの演技とっっても良い・・・縋るように出した声がたまらなくいいんですよ。いや最初からずっと良いんですけどね。末澤さんの舞台演技好きだなぁ改めて。・・・ハァー辛い・・・辛すぎる・・・。人間はなんて愚かで恐ろしい生き物なんだ。正義ってなんなんですか(号泣)何が正しいんですか(号泣)
なんともやるせない終わり方をした作品を観たら、その後を自分で勝手に妄想して精神を保つタイプのオタクなので、ジュウロウくんは自分で檻を破って自分の心の翼で飛ぶんだ。みんなも大丈夫。また会えるしコウくんだってきっと来てくれる。まともになった政府と平和な世界があって、美しい人たちがこんなこともあったねって笑って話せる日が来るんだ。いま私は自分に言い聞かせています。じゃないと心がしぬ。別にハピエン厨ってわけじゃないんですよ。心が!しぬから!!
結局わからなかったんですけど、美しい草花というものは本当に存在してたんですか。枯れて匂わないのにクンクンしてたみたいな説明してたから存在はしてるのかな?でも最初にジュウロウくんが「匂わなかった」って言ってたじゃないですか。あれが正常で、なんか・・・洗脳じゃないけどそういう人たちだけが匂う的な感じなのかなと思った。3000年生きてるとかも真実かわからんし。
政治というか少し宗教めいたものを感じましたが、これは本当に名作。一度の放送で終わらせていいものではない。何度でも言うぞどうにか円盤。
あと舞台ツアー決定おめでとうございます!!がんばれー

